風呂敷の模様が持つ意味を知る

小ロットから作成可能な昇華転写

風呂敷は日本国内で使用する機会は近年あまりありませんが、お中元・お歳暮など
改まった場面や、着物など和服を着た際にはさまになるアイテムです。

和服と風呂敷

物を包む本来の方法がいくつかあったり、厳密な作法も存在しますが
もっと気軽に使われていいものです。

本来の物を包んで運ぶ使用方法以外にも、デザインされた風呂敷を
壁に貼って楽しんでもいいですし、自分でデザインしたものを用意しておき
名刺代わりに配布すれば、渡した相手に強い印象を与えることもできます。

風呂敷に使われる生地は高級なものが多いのですが、最近では
比較的安価な生地のものを多く購入、お土産代わりにする外国人の方も増えてきました。

安いものだと100円単位で購入できるものもあり、デザインの種類も
日本を想起させる富士山・寺院などが描かれていることが多いようです。

風呂敷に自分がデザインした、あるいは気に入っている写真などをプリントできて
大量に制作できればいいのにと考える方はかなりいますが、これまで考案したデザインを
精緻に再現できるプリント技術がありませんでした。

しかしここに来て、インクジェット技術の進化により、早く正確にプリントする技術が確立されてきました。
昇華転写という技術です。

昇華転写は生地に色を染色する技法の1つで、専用特殊インクを使い
印刷物を熱によって気化させ、対象物に印刷、染めこむ方法です。

古来の技法で版を制作する必要があり、少量生産や色の調合に苦労してきた経緯があります。
それらの問題点を解消した技法がインクジェット型の昇華転写印刷です。

それまで必要だった版が要らなく、専用の用紙とインクを使ったインクジェットマシンが、
印刷した印刷済みの用紙を熱転写によって染色します。

当初にデザインされた印刷データに近い色合いを表現することができ、
インクジェット印刷の特徴でもある少量生産に対応することが難なく可能です。

日本の印刷技術の歴史|お経から浮世絵へ

日本の印刷技術のいちばん最初のものとして知られているものは、
西暦770年の「陀羅尼(だらに)のお経」と言われています。

日本国内の寺院にそれぞれ配ることになりましたが、当時は中国から伝来がされた
印刷技術によるもので、「陀羅尼(だらに)のお経」を印刷をして配られていたようです。

これが日本においては初めてだったこともあり、日本のもっとも古い印刷物とされています。

それからしばらくのあいだ、日本においては印刷は行なわれることはありませんでしたが
印刷技術による印刷物ではなく、手書きで書物などを書いていたようです。

数百年もの年月が経過した江戸時代(1600~1867年)には、商業が急速に
盛んに行なわれるようになったことから、そのための読み書きやそろばんなどが普及されました。

このころ代表的な書物の東海道中久栗毛や日本永代蔵などが印刷されるようになり、
浮世絵なども普及されました。

明治時代あたりまでは一枚の板に印刷をする木版印刷が中心でしたが、
一文字ずつ独立した活字を印刷する活版印刷へと技術が発展されました。

柔軟に対応

表現の自由度が高まった風呂敷


高い品質の製品を、早く・安価に生産することができます。

これまで小ロットで低価格を実現するためには、シルク印刷の技法に頼ることが
多かったのですが、染色表現力に制約がありましたが、インクジェット昇華転写法が
確立してからは、スピーディーな対応が可能になりました。